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事業承継支援 新着事例 ー 鉄輪ぶたまん本舗

別府市鉄輪地区で人気の豚まんを販売する「鉄輪ぶたまん本舗」の事業が令和3年8月に株式会社ヤマナミ麺芸社に引き継がれました。当センターで支援した第三者承継事例としてご紹介します。

  別府八湯の一つである鉄輪温泉。昔の賑わいのある温泉街を取り戻す一助にしようと同地区の温泉旅館の女将である後藤美鈴氏を中心に有志一同で立ち上げたのが「鉄輪ぶたまん本舗」の創業の経緯です。


 元々、営利を追求する事業としてではなく、この鉄輪地区の観光客の食べ歩き用の名物商品として開発した経緯もあり、積極的な販売促進は行っていませんでした。鉄輪地区が名物料理開発や新たな施設設置などにより、各種メディアのへの露出も多くなり観光客以外の購買層への広がりを見せるまでの人気商品に成長してきました。


 しかし、昨年以降のコロナ禍による観光客の激減の影響により大きな販売不振となった事に加えて、従業員の体調不良が重なり、事業存続の危機に直面していました。代表の後藤氏も、本業の旅館業への注力が必要な状況となっており、廃業も視野に入れていたが、20年間に渡りこの鉄輪地区で育ってきたこの事業をどうしても残したいとの思いが強く、大分県事業承継・引継ぎ支援センターへ相談するに至りました。


 センターへの登録後は、事業の現状を踏まえた承継方法や譲渡条件の検討、ノンネームによる候補先とのマッチング、候補者との面談のセッティング等の支援を実施しました。


 そんな中で、後藤代表の希望でもあった地元出身事業者の「ヤマナミ麺芸社」(大分市)が候補先として手を挙げ、交渉も順調に進み3ヶ月と言う短期間で無事に事業譲渡契約を締結する事が出来ました。


 コロナ禍の出口が見えない厳しい状況の中で観光に関連する事業承継が成約した事の意義は大きいと考えます。それに加えて鉄輪地区の活性化を願いながら、20年間に渡り努力してきた後藤氏を始めとした関係者の思いが承継された事が何より良かったと思います。

 事業規模の小さな事業者はそもそも事業承継が出来ると言う考えが無く、多くが廃業を選択しています。大分県事業承継・引継ぎ支援センターは、これからもこのような事業者を少しでも減らし、地元の事業の存続を目的に事業承継支援を行って参ります。