事業承継に向けた親子の対話

事業を継いで欲しい親、事業を継ぎたい子。でも、口に出して話し合ったことがない親子が多いことに驚き!


 ブロックコーディネーターとして、日々、親族内の後継者(子供)に事業を譲りたいと考える社長からの相談に対応しています。


 そんな相談の中に「子供と一緒に事業をしているが、子供に事業を引き継ぐ意思があるのかどうか、親子間では、話が難しい。息子の意思確認をして欲しい。」との相談が数多くあります。一緒に仕事をしていても、なかなか事業承継について、面と向かって話す機会はないようです。事業承継自己診断チェックシートにもQ2・後継候補者本人に対して、事業を託す意思があること明確に伝えましたかと?の質問項目が入れてあります。


 事業承継で一番大切なことは、現経営者と後継者との経営理念・事業の方向性についての対話です。親子での事業承継の利点は、同じ環境で生活し、共通のバックグランドがあり、理念の継承をしやすいことです。


 それでも、後継者の承継の意思の確認は基本です。相談の中で、「後継者予定者が頼りなくて、まだ任せられない」とか「息子に本気で継ぐ気持ちがあるか疑問だ」との声を社長から、「社長は何も言わないが、自分が継ぐのだろうか」「いつ譲ってくれるのか」「いつまでたっても、仕事を任せてくれない」との声を後継予定者から聞きます。


 そんな相談の中で見聞きする限りでは、経営者が後継者に求めるレベルが高く、第三者から見れば申し分のない後継者がほとんどです。「状況の厳しい会社を継がせて厳しい思いをさせたくない」との社長の声もありますが、後継者たちから「会社の経営の改善に向けた新たなアイデア」を聞くこともできました。


 社長の奥さんは、社長と後継者となる子のことが気がかりです。社長には「子供に厳しすぎる」と、子供には「乗っ取るぐらいの気持で、承継の意思を示しなさい。」といつも言っているとの話も伺いました。


 私ども、ブロックコーディネーターや専門家が、社長や後継者となる子を交えて協議することで、今まで話せなかった経営のことを話せたということもありました。


 創業者の社長は、いつまでもエネルギッシュで、1人でどんどん事業を進めていく方が多いようですが、承継モードに入ったら、後継者と話しながら事業を進めることが必要です。


 まず、事業承継の第1一歩は、後継予定者の承継の意思を確認し、了解を得ることです。

 そして、承継に向けて会社のことを社長と後継者で話し合ってください。社長は、恥ずかしがらずに、後継者たる子は、社長を怖がらずに、素直に会社のことを話し合ってください。


 後継者の事業承継の意思と覚悟が確認できたら…。休む暇もなく働いて一緒に頑張って会社をここまでに育て上げたパートナーとリタイア後の楽しい時間を過ごすことを一緒に語り合ってはいかがです?会社のことは気になるけど、あとは後継者のやる気に任せましょう!

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