ブロックCO 今年度の三大トピックス③ – 栗山浩一

最終更新: 1月26日

ブロックCO今年度の振り返りの連載の第3弾は、全県を対象に啓蒙活動やベンチャー型事業承継支援などを担当している栗山ブロックコーディネーターの三大トピックスです。


トピックス① 事業承継計画表づくり「省力化」ツールの開発と活用

 円滑な事業承継のためには、事業承継を実現するまでの個々の課題(やるべきこと)について、「何を、何時までに、誰が、どのように」といったことを整理しておくが重要です。整理した対応策と実施時期を表としてまとめたものが「事業承継計画表」になります。

 事業承継計画表には、中小企業庁が推奨(事業承継ガイドライン)する標準的な書式もありますが、用途や作成する支援者や事業者によって内容も様々です。

 事業承継支援の現場では、専門家派遣による支援のまとめとして、事業承継計画表を作成してもらっていますが、先に、全体像を把握するために簡易的なものでもよいので欲しいというニーズも増えてきました。

 そこで、大分県事業承継ネットワーク事務局では、基本情報を入力していくだけで事業承継計画表のひな形(Excelファイル)ができあがる、通称「事業承継計画表つくるくん」を開発しました。ブロックコーディネーターの支援ツールのひとつとして、事業承継計画表づくりワークショップを始め、日常の支援業務の中でも活用しています。

 事業者との面談の中で、iPadなどのタブレット端末を使い、基本情報を入力、その場で印刷してお渡しすると、事業承継準備に向けた取り組みを自分のこととして理解していただけます。

 また、専門家派遣の事前情報として、本ツールで作成したひな形を準備することで、支援開始時の理解が深まり、その後の支援を効率的に進めることができる効果もありました。


トピックス② 「アトツギ甲子園」へのエントリー支援

 ベンチャー型事業承継支援の一環として、今年から開催された中小企業庁主催のアトツギ(若手後継者)限定のピッチイベント(新規ビジネスアイデアコンテスト)に、大分県内からもエントリー者を送り出そうということで、全国事務局が主催する支援プログラムに加え、大分県独自の支援プログラムを用意し、エントリー予定者を全面的にバックアップしました。

 今回のピッチイベントは、参加資格が34歳以下という、経営者・後継者ともに高齢化が進んでいる地方では、ハードルが高いものでした。

 当事務局の支援事業者カルテを検索しても、でてくるのは十数件、新型コロナの影響で新ビジネスを考えるどころではないという事業者も多数という状況の中、3人のアトツギの皆さんが名乗りをあげてくれました。

 大分県では、ピッチイベント体験、ベンチャー型事業承継事例の講演および壁打ち会、新ビジネスアイデアのブラッシュアップなど、独自の支援プログラムでバックアップさせていただきました。


トピックス③ 新型コロナが後押ししたDX(デジタルトランスフォーメーション)推進

 今年度の取り組みとして、新型コロナ感染症が拡大する以前より、ICT化を推進(のちにDXという言葉の方が一般的に・・・)してきました。

 狙いは事業承継支援業務の効率化と品質向上です。特に、外出の機会が多い、ブロックコーディネーターにとって、リモートワークへの対応が急がれていました。

年度開始早々から、リモートワークにも対応したグループウェアを導入。スケジュールの共有を始め、クラウド環境に業務アプリケーションを構築し、支援業務に関する情報の集約と見える化をはかりました。その結果、調整業務の削減や情報検索の容易性、実績管理の効率化をはかることができました。

これらのシステムがあることで、緊急事態宣言中も在宅勤務が可能となり、その後の通常勤務に戻った際にも、継続して活用されています。

 さらに、当初の計画にはなかったセミナーや会議のオンライン対応にも取り組みました。最初は手探りでしたが、いまでは「会場+オンライン」のハイブリッド型セミナーの実施まで対応できるようになっています。遠方のため参加が難しかった方にも参加してもらうことができたりするなどの効果もありました。

 ご多分にもれず当事務局でも、3年はかかると思われていたDX化が、新型コロナで一気に加速された1年でした。

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​令和元年度補正予算 プッシュ型事業承継支援高度化事業

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